なすび茶漬け

まなスビです。いろいろと呟いてます。

いぬの話

いぬによる重たい話です。介護や、命の話をしています。読むと人によってはどっと疲れます、ご注意ください。

 

 

 

 

今日は、先代のいぬ(黒ラブ・クロミちゃん♀)の3周忌の日です。早いもので、もうあれから3年経ちました。

我が家ではクロミの代は、2代目のいぬで、いぬとの別れは私の人生の間では2度目でした。初代はメグという、茶色い毛色で綺麗でシュッとしたお顔立ちのミックス犬♀でした(ハウンド系かな?)メグは、3月23日が命日なので、今年だと17年経ったことになります。亡くなった時のことは昨日の事のように思い出せるのに...

どちらも本当にかわいくてかわいくて、メグは中々気難しいいぬでしたので、撫でさせて貰えなかったのですが、老犬になる頃には身体全身麻痺状態になり、寝たきりになりました。当時、幼かった私は介護の事をよくわかっていなくても、日を追うごとに身体が弱っていくメグの姿はよく覚えていて。介護の間だけは唸らずに、沢山撫でさせてくれました。早く元気になって欲しくて、また前みたいに散歩したくて...でも本当は嫌だったかも。唸る元気すらなくて、弱っていたのかも。そう思うとなんだかじんときます。

母が大好きだったメグ、母の隣でいつの間にか深く眠っていました。メグは人に気を遣ういぬでしたので母に迷惑をかけまい、とひっそりと1人でいってしまったのかもしれません。母が大好きだったので母の隣で最期までいれて嬉しかったかな?元々、メグは捨ていぬだったので、今度はもっと優しくしてくれる飼い主に出会えるといいな。

 

メグの様に段々と弱っていくいぬの姿、幼い頃に一度しっかりと見てきたので、2代目のクロミの時にまたそれを見ることになった時は、寝たきりになるとあっという間に亡くなってしまうんだよな...と思い出していました。記憶では、1年と数ヶ月寝たきりだった気がします。長かったね、動けなくて辛かったね。散歩したり走り回るのが大好きないぬだったので、寝たきりの時間はとても長く感じていたと思います。介護すればするほど、生きていて欲しいと思うのは飼い主のエゴで、本当は辛くて生きててもあまり楽しい事がないクロミにとっては、辛かったかもしれません。

いぬの介護をしている間、もちろん体力的にしんどい事も多いですが(2時間に一度、寝返りをさせたり、1日の間に頻繁に鳴く)、それよりも元気に動ける内にもっと遊んであげたり、もっとお世話すればよかったという後悔も毎日押し寄せられます。あれも本当に辛い。私たち人間にとっては、頼れる人は社会にはいますが、いぬにとっては家の人間だけが頼れる人ですので、飼い主がお世話を怠ったり放っておけばいぬは不幸になります。私はそれをしていたんじゃないか?、と常に...常に思っていて...でも、眠れなくて寝ぐずりを起こしていた時のクロミを、抱きながら撫でた時、気持ちよさそうに眠ってた。ぐうぐう、ぷうぷうって寝息立ててたんです。かわいくて...動画も撮ってたので、それをたまに見返すとかわいいなあ、愛おしいなあ、と慈しむくらいには私も心の余裕が出来てきました。これもそれも今いるかわいいいぬたちのおかげです。でも、思い出すとやはり泣いてしまう日もあります。

 

看取る時に、あれほど無力さを感じた事はなかった。酸素ボンベを急いで買ってきて、クロミの口の中にいれても、呼吸は乱れたままで何をしてもダメだった。「もうやめよう、早く楽にしてあげよう...」とクロミを抱きかかえていた父の表情がもう、諦めていて...私ももう涙で目の前が見えなくて。でもせめてまだ生きてるクロミの姿を記憶に刻みたくて涙を必死に拭ってはクロミの耳元で言葉をずっとかけていました。「愛してるよ、ずっと大好きだよ、そばにいるからね、みんないるよ、大丈夫だよ...」って...クロミはとっても寂しがりだったのでみんなでしっかりと手を繋いで、声をかけて、ゆっくりと息を引き取りました。

何回も言ってる話なのですが、クロミ、家族みんなに看取ってもらえたので、せめて最期は寂しくなければいいなあって...ずっと今も思ってます。たまに夢に出てくるのですが、今年はもう一度も会っていません。きっと見えないところで元気に走り回ってるかもしれませんね。いつでも私は会いたいから、また会いに来て欲しいな。でも、もしかしたら夢で会ったら、目を覚まして寂しがってしまう私を気遣って、敢えて会わないようにしてるかもしれません。でも元気だったらなんでもいいよ。大好きなごはんたべて、ボール遊び沢山して、向こうでお友達沢山作って遊んでて欲しいな。また会えたら、私と一緒に遊んで欲しいな。